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2016年12月

2016年12月29日 (木)

サバティカル

うちの大学のサバティカル制度は非常に貧弱で、15年勤めて半年しか取得できません。
しかも、一度取得した人は対象外となるので、たとえ30年勤めても二度は取れません。また、60歳未満という制限があるので、45歳以降に着任した人は生涯チャンスがありません。
それでも、かつては制度自体が存在していなかったので、導入されただけでもよしとしなければなりません。教職員組合がやっとのことで勝ち取った成果ですが、当時の組合は弱腰で、というか法人性善説に立っていたため、まんまと騙され、定年引き下げという交換条件のもとに承認されたそうです。
そのうえ、「制度設計は法人に任せるが、他大学並みの一般的なものを」と、法人に丸投げしたところ、勤続15年で半年という、常識はずれのモノが出てきてしまったということです。
まあ、法人を信じて丸投げした当時の組合が甘いといえば甘いのですが、「他大学並み」といえば「7年に一度、1年間」でしょう。それなのにこんなのを出してくるなんて、いかに本学がブラックであるかということがわかるエピソードですね。今の組合の体制では、こんな無茶苦茶な取り引きは絶対に認めません。

さて、そういう経緯で導入された「なんちゃってサバティカル」のほかに、勤続5年で最長1年取得できる研修制度があり、こちらと併用すれば、まあ、世間並みの研究環境は維持できるのかな、という感じですね。
私はすでに6年目ですが、去年までは学会事務局を引き受けていたこともあり、事務局の終わった現在も、あれこれ落ち着かないので、あと1~2年ほどしたら申請してみようと思っていました。
それで、改めて規程を読んでみたのですが、国内研修の場合、50歳以下、准教授以下しか申請できないと書いてありました。50歳以下ということは知っていたので、そろそろ準備をしようかな・・・という意識はあったのですが、准教授以下という点をみごとに見落としていました。あと3ヶ月しか准教授でいられない私は、いつの間にか対象外となっていたわけです。
そのうえ、この制度は某機関の制度を併用するものなのですが、その機関の国内研修制度を調べてみると、10年近く休止中であるということがわかりました。問い合わせてみたところ、再開の目途は立っていないとのことで、つまり本学のこの制度は実質的に機能していないということです。
某機関の国内研修制度が休止中であること自体はその機関の問題で、それを本学に帰責することはできません。しかし、そうだとしても、国内研修をこの制度に負っていたことも事実ですから、大学としては代替措置を考えるべきではないでしょうか。

それにしても、10年近くもこの制度が機能不全に陥っていたというのに、誰も声をあげなかったというのがすごい。
まあ、国外研修制度があればいいや、と思う人が多かったのかもしれませんが、国内研修制度を必要としている教員だって少なくはないでしょう。「でも、制度がなくなちゃったんじゃしょうがないよね」と考える教員が多いのでしょうが、しかし、「それを変えていこう!」という方向に進まないというのは問題ですね。

ということで、これを機に、組合からサバティカル制度の拡充を要求することになりました。
まあ、現行制度の導入が、あれほどの犠牲を払ったうえでのものだったことを考えると、難しいかなとは思うけど、種々の成果を勝ち取っている今の組合の体制であれば、あるいは・・・とも思います。
それには、もっと多くの教員が組合に加入してくれなければ話にならないんですが、そういう自覚を持っている教員が果たしてどれくらいいるのか・・・

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