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2018年2月 7日 (水)

裏口人事反対闘争(2)

(承

学部長に専攻でのコネ人事受け入れを強引に了承させられた日、帰りにメールボックスを確認すると組合ニュースが配布されていました。
それには学則の当該条が引用され、「非公募の人事であっても、その承認は学則に従う必要があります」と。具体的な事例は挙げず、あくまで一般論としてごく簡潔に書いていますが、このタイミングでこれが非組合員も含めた本学部全教員に配布されたことの意義はとても大きいでしょう。

さて、週と月が改まり、専攻会議で主任より面接の報告がなされました。面接をした結果、「候補者の受け入れはC専攻にお願いしたい」ということが主任会議で承認された、とのこと。
その報告が終わるやいなや、私は「面接前日に学部長が研究室に来て、C専攻で受け入れたいと私を説得し、その時はしぶしぶ了承しました。しかし、改めて候補者の論文を読み直したところ、研究能力からしてとても本学・本専攻の教員は務まらないと判断し、やはり反対します」と。
学部長をチラッと見ると茫然としていましたが、気にせず、いかにその人の研究能力が劣っているかということを、当該分野や隣接分野の研究動向等とも併せ、詳細に説明しました。
続いてもう1人の教員も、私とは異なる視点から候補者の研究能力のなさと、専攻カリキュラムとの不適合性について説明。分野は異なるものの、C専攻のなかでは比較的その候補者に近い位置にいる2人の教員がこれだけ強く適性に疑問符を付けているのですから、まともな研究機関であれば、この人の採用はありえないでしょう。「専門の近いおふたりがそう判断するのなら、私も同意します」という意見も複数出ました。
ところが、「これはもはや、研究能力がどうこうという問題ではなく、大学が採れといったら採らざるを得ない。どんなアホでも採らなくちゃならない、そういう人事なんだと思います」「だから、研究能力の有無ではなく、どうやったらうちの専攻で受け入れることができるのか、うまくこの人を使うことができるのか、そういうことを考えていきましょう」という呆れるような意見も出ました。
着任してから3年と数ヶ月、それまでは研究者・教育者としても、お人柄も、とてもよい同僚に恵まれたと思っていた私にとって、非常にショックでした。この人たち、いったい大学をなんだと思っているんだ? 大学の社会的責任ということを考えたことあるのか?
とはいえ、受け入れ派の人たちも、本音をいえば受け入れたくないわけですし、そもそもその理屈でいけば、AB専攻は断ったのにC専攻だけが泥を被るということが説明できません。何時間議論しても結論は出ず、主任が「では、同意は得られないということですね」と締めました。
思惑がはずれ、学部長はショックだったでしょう。
「C専攻で受け入れの同意が得られなかった」という結果を学部全体の会議に出せば、他専攻の人も「同意が得られないならC専攻に押し付けることはできないよね」と思うでしょうし、「非公募人事も学則に従う」という組合ニュースが配られたこととも併せ、3分の2以上の賛成はとうてい得られないでしょう。そういうことが脳裏を駆け巡ったのか、学部長は突如、「組合があんなニュースなんか配るから面倒なことになったんだ!」と逆ギレして組合を非難し始めました。
いったいなにを言ってるんだ、このおっさん。組合は、学則の条文を引用し、学則を守りましょうという当たり前のことを書いただけです。それにキレるということは、自分は学則違反をしてでも人事を強行したかったと白状しているようなものです。呆れて言葉もありません。
なお、この時点ではC専攻に組合員はいませんでしたが、私を含め加入を検討している人もおり、学部長の逆ギレは、組合加入をためらわせるのに十分な威嚇となりました。もしかしたら、組合員の増加を抑止しようという意図もあったのかもしれません。

しかし、なにはともあれ、これでC専攻での受け入れはほぼなくなったと思いますし、他の専攻でも同様です。12月はじめの段階でこの状態では、もう本学部での受け入れは無理でしょうね。
とはいえ法人は、本学にとってきわめて重要な某人物のコネ人事を、今さら白紙撤回するわけにもいかず、次はどんな手を打ってくるでしょうか。

続く

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